競艇の返還とは?転覆は?条件・ルール・返還額ランキングを大公開!
どうも、競艇戦線の管理人です。
競艇を予想する中で時折耳にする「返還」という言葉。
実際に舟券を購入していたら、どのような影響があるのか。
実は「転覆」は返還されないという分かりにくい側面も。
そこで競艇戦線では、舟券が返還される条件・影響・返金手順・過去の事例などを、まとめて徹底解説します。
本記事を読めば、返還が起きても、焦らずに済むでしょう。
競艇の返還とは?
競艇の返還とは、フライング・出遅れ・欠場などに該当する艇を含む買い目の舟券代が全額返ってくること。
該当の舟券は、投票券を捨てたり無くさないよう、注意してください。
ただ、スタート後の転覆・落水に関しては、返還の対象となりません。
返還される理由は八百長対策
競艇において、舟券が返還される理由は「八百長を防ぐため」です。
もし返還がなければ、故意に「フライングする」「出遅れる」「欠場」することで、他のレーサーを勝たせることが容易にできます。
そのような八百長行為を防ぐため、舟券は返還とし「誰も得をしない状況」を作っているのです。
舟券が返還される4つの条件
舟券が返還となるには、4つの条件があります。
これらを理解しておかないと、返ってくるはずの払戻しを受けれないかもしれません。
必ず目を通しておいてください。
- フライング
- 出遅れ
- レース前の欠場
- 4艇以上転覆した場合
それでは1つずつ見ていきましょう。
フライング(F)
舟券が返還されるケースで最も多いのが「フライングによる欠場」です。
フライング艇に関する舟券は、全て返還となります。
では、フライングをした艇をどのように判断するのか。
まず、フライングが疑われる際どいスタートがあった場合・・・
「スタート判定中」と表示され・・・
フライングと認められると「返還①②③」のように表示されます。
現地で観戦している場合は、実況が言ってくれるため、よく聞いていてください!
また、4艇がフライングをした場合は、2連単と単勝式のみ成立し、その他の式別は全て返還。
5艇・全艇がフライングをした場合は、レースが不成立となり、全ての式別が返還されます。
とにかく、フライング艇があった際は、投票券を絶対に捨てないでください!
出遅れ(L)
フライングと同じく、出遅れ(L)の場合も、返還となります。
競艇は、1秒以上スタートから遅れると、出遅れ(L)となり、レースに参加できません。
正直、出遅れによる返還欠場は、滅多にないケースですが・・・。
ただ、舟券が返還されることを知らないと、返ってくるはずの舟券代を回収できない可能性があるため、注意してください。
レース前の欠場
競艇では、以下の理由でレース前に欠場となる場合があります。
- 進入規則違反
- 装備・装着違反
- 展示不合格
- スタート前・スタート時の著しい速度低下
- スタート時の落水・転覆・沈没・火災・エンスト
- 病気・怪我など
上記の理由で欠場となっても、舟券は返還されます。
すでに購入している舟券でも、直前になって欠場している可能性があるので、結果はしっかりと確認しましょう。
4艇以上が転覆した場合(レース不成立)
5艇・全艇が転覆した場合はレースが不成立となり、舟券は全額返還。
4艇が転覆した場合は、3連複・3連単が不成立となり、対象の式別は返還となります。
ということは・・・
- 4艇がフライングした場合▶2連単と単勝のみが成立
- 4艇が転覆した場合▶3連複・3連単以外(単勝・2連単・2連複・拡連複・複勝)が成立
と返還となる式別が異なるため、注意してください!
レース終盤に大クラッシュがあるなど、自分が持っている舟券が思わぬ形で返還となることもあるため・・・
レースの結果は最後まで確認するようにしましょう。
舟券が返還されない2つの条件
初心者の方は特に、返還される条件を勘違いしていることが多いです。
そこで、返還されると間違えやすい2つの条件についてご紹介します。
- 転覆による失格
- 妨害失格・不良航走
それでは、見ていきましょう。
転覆による失格
スタート後に転覆・落水しても、舟券は返還されません。
ただ、転覆艇が4艇以上いる場合は、3連単・3連複が成立しないため、該当の式別は返還となります。
自分が転覆艇に関する舟券を持っていても、レースは最後まで見るようにしましょう。
妨害失格・不良航走
レース中に他艇を妨害する・転覆させる「妨害失格・不良航走」も、返還の対象ではありません。
また、妨害された艇に関しても返還の対象とはならないため、注意が必要です。
すなわち、スタートが正常だった場合は、返還は無いと考えて良いでしょう。
返還にならない条件も理解しておかないと、職員と言い合いになるなどのトラブルを招く可能性もあるため、必ず頭に入れておいてください。
返還があった場合に起きること
次に、返還があったらどんなことが起きるのかについてご紹介します。
「配当はどうなるのか」「誰が損をしてしまうのか」などを、確認していきましょう。
- 返還艇が絡んだ買い目の舟券代が戻る
- 運営・主催者が多大な被害を受ける
- オッズが下がる
それでは1つずつ見ていきます。
返還艇が絡んだ買い目の舟券代が戻る
返還艇に関する舟券は、全て払い戻しとなります。
このレースでは、④号艇がフライング欠場だったため、④号艇を含む舟券が全て返還となっています。
例えば「①-②-③④⑤」という舟券を持っていた場合・・・
- ①号艇が返還▶全額返金
- ③号艇が返還▶「①-②-③」の組み合わせのみ返金
となります。
このように、返還艇を含む舟券代のみが返還されるだけで、舟券代が全額返ってくるわけでは無いので注意してください。
運営・主催者が多大な損失を受ける
返還があった場合、当然ですが売上が減少します。
このレースでは、なんと売上の99.9%が返還され、売上はたったの7,700円に。
このように売上が減少すると、運営・主催者(施行者)に多大な損失が生じます。
フライングをした選手に厳しい罰則(ペナルティ)が与えられるのは、これが1番の理由です。
選手のフライングによって売上が大幅に減少するのは、運営側にとってはたまったもんじゃないですよね・・・(笑)
オッズが下がる
払戻金の流れは、売上金の75%が的中者に分配されるというもの。
返還艇があった場合は売上金が減少するため、分配される配当金も比例して減少。
もし①号艇+A1級の人気選手が返還となった場合、売上の9割以上が返還となる場合も・・・。
その場合、外枠・人気薄の決着になってもオッズが10倍を切ることも珍しくありません。
返還となった際の返金手順
では、自分が返還艇に関する舟券を買っていた場合にどうすれば良いのか。
ここでは、返還があったレースの返金手順についてご紹介します。
- 現地で舟券を購入していた場合
- テレボートで投票していた場合
では1つずつ見ていきましょう。
現地で舟券を購入していた場合
競艇場で購入した舟券が返還となった場合は、払戻し窓口に行き、舟券を通してください。
そうすると、返還艇に関する舟券代がそのまま返ってきます。
そのためフライングがあったレースでは、的中しなくても舟券を捨てないでください。
また、払戻しができる期間は60日と定まっているので、忘れないよう注意が必要です。
テレボートで投票していた場合
ネット投票で的中した際は、自動で購入残高に払戻金が追加されます。
返還があった際も的中時と同じように、自動で返還となった舟券代が購入残高に戻ってくるので、特に作業することはありません。
最高額は◯◯億円!?競艇の返還額ランキングTOP3をご紹介!
これまで、返還となった選手・レースの売上によって、とんでもない額が返還されたことも。
そこで、1レースでの高額返還額を、ランキング形式でご紹介します。
- 3位|1989年5月9日下関12R
- 2位|2002年6月30日宮島12R
- 1位|2021年12月19日住之江12R
では、1つずつ見ていきましょう。
3位|1989年5月9日下関12R
第3位の返還額は、19億3514万3500円です。
対象は、1989年5月9日の下関12R、SG「笹川賞競走」の優勝戦でした。
このレースでは、人気の①②号艇がフライング欠場。
これにより、売上の約7割である19億3514万3500円が返還となってしまいました。
このフライングがきっかけで「SG優勝戦でフライングするとその後1年間はSG出場停止」というルールができたと言われています。
2位|2002年6月30日宮島12R
第2位の返還額は、24億3513万3800円です。
対象は、2002年6月30日「宮島グランドチャンピオン」の優勝戦です。
このレースでも、人気の①②号艇がフライング欠場。
①②号艇に関する舟券が全て返還となり、全体の92.8%の24億3513万3800円が返還となってしまいました。
この返還が、フライングによる返還としては過去最高額となっています。
1位|2021年12月19日住之江12R
返還された過去最高額は、41億1426万3700円です。
対象は、2021年12月19日の住之江12R「SGグランプリ」の優勝戦。
「グランプリ」は賞金ランクの上位18選手だけしか出場できない特別なレースで、選手・ファンともに熱が入っていました。
その中でスタートした優勝戦でしたが、1周1マークで①号艇の峰竜太選手がターンマークに激突し転覆。
その影響を受ける形で、②③⑥号艇も転覆してしまいました。
結果的に4艇が転覆し、3連単・3連複が不成立。
返還額は、過去最高額の41億1426万3700円となりました。
ちなみに、主催者であるボートレース住之江は売上の大半がなくなっても、優勝賞金や2着の賞金は払わなければいけないため、大赤字。
大波乱の要因となってしまった峰竜太選手は「大勢の人に迷惑を掛け、申し訳ないです」と顔面蒼白の様子でした。
競艇の返還まとめ
今回は競艇の「返還」について解説してきました。
- 返還とは、舟券代が返ってくること
- 返還がある理由は「八百長対策」
- 最も多い返還の理由は「フライング」
- 返還があると運営・主催者が被害を受ける
- 舟券の払戻し期間は「60日」
- 返還の過去最高額は41億1426万3700円
返還の条件・ルールは様々。
それらを理解しておけば、返ってくるはずの舟券代を見逃してしまうことは無いでしょう。
また、大きいレースでのフライング・複数回のフライングには、重い罰則があります。
そのため、レースによっては攻めたスタートを切れない選手も。
競艇の予想をする際は、そのような選手の状況も考慮する必要があります。
「そこまで考えないといけないのか・・・」と思った方もいるでしょう。
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