競艇の安定板って何!?装着するとレースに大影響を与えて荒れやすくなるとか!?競艇戦線が徹底解説!!
どうも、競艇戦線の管理人です。
今回は競艇の「安定板」について解説していきます。
競艇には多くの専門用語がありますが、それぞれの内容を完全に理解している方は少ないですよね。
中には、内容を理解していないことで予想する際やレース結果に大きく影響を与えるものも存在します。
そこで、今回は頻繁に使用される「安定板」について、そもそも安定板とはどんなものなのか、レースにどんな影響を与えるのかを徹底的に解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
安定板とは?
では、まず安定板について説明していきます。
そもそも安定板って何?
安定板とは、荒天時や波が高いときにモーターに取り付けるU字型の板のことです。
安定板を取り付ける目的は2つあります。
1つはボートを安定させること、もう1つはモーターがキャビらないようにするためです。
キャビるとは、キャビテーションを略した競艇用語のことを指します。
キャビテーションは、水面の気泡が原因でボートのプロペラがうまく動作せず、推進力がなくなって減速することでレース結果に大きく響いてくる現象です。
安定板は選手を事故から守るために使用され、波風の影響を受けやすい競艇だからこそ安全面を重視していることがわかりますね。
安定板を取り付ける条件は?
安定板を取り付けるレースは当日の水面状況や風、潮の様子を総合的に判断して決められます。
取り付けの際には全選手の装着が必須となり、誰かが装着して誰かが装着しないということはありません。
また、安全板装着時は会場や中継にアナウンスがあるので、観客も把握することが出来ます。
レースが中止になることも?
安定板は当日の天候等の状況を踏まえて装着されますが、安定板を装着しても危険な場合にはレースが中止になることがあります。
特に暴風時に中止になることが多いようです。
レースが中止された場合には、その日以降に延期になる場合もありますが、レース自体が打ちきりになることもあります。
ほとんどは延期されるようですが、開催スケジュール次第では中止になることも少なくはないようです。
また、一番気になるのは中止になったレースに賭けたお金はどうなるのかということですよね。
レース中止時にもし舟券を購入していた場合は、全額返還されます。
まあ当然といえば当然ですが、これは中止になった場合のみの対処です。
安定板を装着して開催されたレースで転覆等のトラブルがあった際にはフライングや出遅れ以外は返還対象にはなりません。
細かなルールなので、しっかり把握しておくことが大切ですね。
安定板を取り付けることによるレースへの影響は?
続いて、安定板を取り付けることでレースにどんな影響を与えるのかを解説していきたいと思います。
安定板を装着するとインコースが有利になる
安定板を装着すると、インコースが有利になると言われています。
その理由は2つです。
1つは、安定板を取り付けると全体的に水面の抵抗が大きくなるのでスピードが落ち、まくりや差しが決まりにくくなること。
要するに、アウトコースから抜かれにくくなるということです。
もう一つは、モーターのまわりがよくなるので、ターンがしやすくなること。
これはどのコースにいても影響を受けますが、インコースは特に先手を打つことができるので、これもインコースにとって有利だと言えますね。
安定板装着時のレースは荒れやすい
安定板装着時のレースは荒れやすいと言われています。
インコースが有利になるということは、今までより予想しやすくなるんじゃないかと思う方もいるでしょう。
しかし、そんな簡単ではありません。
安定板装着のレースでは、天候や水面の影響がかなり受けやすくなります。
例えば普段よりも遥かに強い風が吹いていたり、水面にうねりが発生しやすくなるので、艇の操縦が困難になることが多いです。
いくら安定板で艇を安定させたといえど、選手にとっては慣れていない環境の中出走しなければなりません。
そのため、レースが荒れる原因となります。
また、選手からすると安定板を装着するレースではメンタル的な影響も大きいみたいです。
それもそのはず、普段よりも荒れた環境なわけですからその分危険も大きくなります。
なので、選手からすると出走したくないというのが本音だそうですよ。
選手のメンタルもレースに影響があると思うので、それも荒れる原因の一つかもしれません。
【画像つき】安定板の装着前と装着後のモーター
続いて、実際に安定板装着前と装着後のモータを見ていきましょう。
安定板は、モーターの接水部分に取り付けます。
接水部分に取り付ける理由としては、艇先が浮いて転覆することを防止するためです。
安定板装着前と装着後のモーターの画像をご覧ください。
画像を見るとわかりますが、安定板は意外に小さいです。
しかし、安定板を付けるだけで艇を安定させることができるので、部品は小さくても安全面の影響は大きいということになりますね。
取り付け方法もとても簡単で、接水部分(画像の1段目の出っ張り部分)に取り付け、留めるだけです。
たった1枚の金属の板で荒天時の出走を支えてくれるわけですから、安定板はまさに縁の下の力持ち的な役割だといえるでしょう。
安定板のアナウンスが鳴った時の予想のコツ
安定板装着時のレースは荒れやすくなるとお伝えしましたが、じゃあどう予想したらいいの?と思う人もいるはず。
そこで、舟券の買い方のコツをご紹介します!
前提としてそもそも買わないのも選択肢のひとつ
まずはじめに、前提として安定板装着のアナウンスが鳴ったら、そもそも舟券を買わないという選択肢もあります。
理由としては、読みにくくなるからというのが一番です。
「予想のコツって書いといて1つ目が買わないことかよ」と思った方もいるかもしれません。
ただ、あえてリスクを取ってレースに参戦することもいいですが、思い切って参加をしないという判断も負けないためには大切になります。
競艇場に行って現地参加している方にとっては判断し難いことですが、ネット投票をしている方は別の会場でも参加できるので、荒れていない会場で参加するのが良いでしょう。
また、ネット投票の場合はこのように「安定板使用」という表示が出るので、一目で見て分かるようになっています。
コース・選手で選ぶ
参加しないと前述しましたが、もし参加を検討している方はコース・選手で選ぶのが最もおすすめ。
安定板装着時はインコースが有利になるので、シンプルに1.2枠を中心に選ぶという方法があります。
例えば1.2枠に実力のある選手が出場していたら、迷わず選出してもいいでしょう。
ただその場合は、インコース中心の堅い予想に加え、穴狙いも混ぜつつ広めに予想をすることがおすすめです。
もう1つは、選手で選ぶということ。
ここで重要なのは、ただ階級が高い選手を選ぶということではなく、その競艇場に慣れた地元選手や対応力のあるベテラン選手を重視して予想するということです。
インコースの優位性は変わりませんが、地元選手の荒れた波を読む力やベテラン選手の対応力はコースの優位性を凌ぐ可能性も。
個人的に、安定板装着時は普段よりも選手自身の実力がはっきりと分かれてくるので、後者を選ぶことをおすすめしています。
安定板使用のレースに実際に参加してみた!
では、実際に安定板を使用するレースに参加します!
前もってお伝えしますが、今走の予想は「予想のコツ」でお話したコースと選手で選んでいきます。
安定板装着レースはレース選びも大切。
ということで、私が選んだレースは10月11日開催の津1R。
出走表は以下の通りでした。
今回、津1Rを選んだ理由は2つ。
1つが、1枠の石川選手の階級が他選手に比べて抜けているからです。
石川選手は勝率も高いので、1枠軸が安定すると考えました。
2つ目は、1,2枠のモーター、ボートの性能が他に比べて高いという点です。
安定板はボートに取り付ける装置で、取り付けるとボート自体のスピードが落ちます。
この条件は全選手平等なので、性能がかなり高い1,2枠は有利だと判断しました。
モーターに関しては安定板を付けると性能の差が小さくなると言われています。
ただ、今回のレースはインコースと他コースのモーターの性能の差が大きすぎるため、いくら影響を受けにくいといっても今走においては1,2枠のモーターのほうが有利だと判断しました。
このような理由から、①-②-全の流しで勝負します。
舟券は①-②-③④は2,000円、①-②-⑤⑥は1,000円で勝負!
結果を見ていきます!
よし的中!
①-②-④は2,000円で賭けていたので、11,400円の払戻金を獲得しました!
利益は6,400円。
一応テレボードの結果画面も載せておきます。
結果から見てもわかりますが、安定板装着レースの参加する際は今走のような1枠だけがA級というレースがおすすめ。
他にも、1枠の選手の勝率がずば抜けて高いレースなどはインコースが有利になる安定板の影響を受けやすいです。
レース選びの際はぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は「安定板」について解説していきました。
一見、レースにはあまり関係がないと思っていた方もいたと思いますが、深く掘り下げていくとレースに大きく影響があることがわかったと思います。
安定板を装着して開催されるレースはあまりないので、あえてそれで穴を狙っていくことも1つの醍醐味かもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです!
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